オープンリレーションシップとは?既婚40年カナダ人ゲイカップルの友人に聞いてみました。

こんにちは。かずまです。

突然ですが、、、

浮気されました。

冗談です。いや正確に言うと冗談ではありませんが昔の話です。
詳しく説明したいところですがこの件については話がそれるのでまた今度お話します。

普通は浮気と聞いてどんなことを想像するのでしょうか。浮気の定義って何でしょう?

世の中には「オープンリレーションシップ」という言葉が存在します。
「オープンな関係」と言ったりもしますが、基本的には「私以外の誰かと外で身体の関係は持っていいけど、私への愛情や気持ちは離れないでね」というのが一般的です。

ゲイのカップルたちの間ではそういう関係の人たちもいるみたいですが、でもやはり「理解できない」「考えられない」という人もいます。

正直な話、私も恋人には外で誰かと体の関係を持ってほしいとは思いませんが、
実はその話に関連して、私の友人の中でまさにそのオープンな関係のおじいちゃんゲイカップルがいます。

オープンリレーションシップ(オープンな関係)で数十年

おじいちゃんゲイカップルとはオープンな関係で何十年もの間一緒に暮らしていて結婚もしています。
(ちなみにカナダは同性婚ができます)

彼らとはランゲージエクスチェンジのWEBサイトで知り合いました。
以前、カナダ滞在中に彼らの家でご飯をごちそうしてもらったことがあります。
その時に私も気になっていたオープンリレーションシップについていろいろ教えてくれました。

「私たちにとってセックスは日常生活の楽しみの1つなんだ」

小さな部屋の一角でデスクチェアに座り、PC画面でゲイの出会い系サイトのページをスクロールしながら
おじいちゃんゲイカップルが話してくれました。
彼らなりのセックスに対する価値観です。

その言葉だけを聞けばそれは誰にとっても当たり前な気がします。
セックスを楽しみたいのはおそらく誰でも一緒ですよね。

でも彼らが本当に言いたかったのは「セックスは儀式的なものではなく気軽に楽しめるもの」ということ。
「性的な欲求の中に愛情というものは存在しない」というのがおじいちゃんカップルにとっての「あたりまえ」らしいです。
「セックスを通してお互いの愛情を確かめる」ということはあまりないのかもしれません。

ごくあたりまえに知らない誰かと身体の関係を持っている

「発展場にも行くことがあるし、マッチングアプリを利用して出会いを探すこともあるよ」

まさに話をしている目の前でおじいちゃんカップルの片方がオンラインで美形のお兄さんとチャットをしていました。

パートナーがいるのに出会い系アプリ。しかも発展場まで?
というのがその時の私の率直な感想でした。

目の前でパートナーが性的な目で誰かとチャットをしているのにもかかわらず、気にしないどころか一緒に画面をスクロールしながら
「あ、僕はこの子がかわいいと思うな。」
「いやこの子でしょ。ハンサムだよね。」
という会話を繰り広げている光景はすごく奇妙というか、不思議な気持ちにさせられるような体験でした。

もし私の恋人が誰か知らない男と仲睦まじくチャットをしたり、発展場に行ったのなら、嫉妬と怒りと悲しみで頭が爆発してしまうでしょう。

しかし、セックスと愛情を切り離して考えるおじいちゃんゲイカップルの二人の間にはそういったネガティブな感情は生まれません。

最近のゲイ専用のマッチングアプリでは、プロフィール欄に恋人との関係を表示することができ、「オープン」という選択肢があったりします。

中にはパートナー有りで「オープン」「Just For Fun」というふうに書かれていて、
それは多くの場合には「身体の関係のみを求めてる」ということらしいです。
実際に私はアプリを利用したことが何度もありますが、そういった人はメッセージの文面からもいわゆるワンナイト(楽しみ)を求めてるんだなってわかります。

意外と何回もそういう人たちをアプリで見かけるということは、他のゲイカップルたちもこのおじいちゃんゲイカップルのような関係性だったりするのかもなと思わされます。

ちなみにおじいちゃんカップルの片方は、先ほどのように若い子たちが大好きで、常にSNSやウェブサービスを使って世界中のハンサムとチャットしているらしいです。

オープンな関係のおじいちゃんゲイカップルには孫がいる

おじいちゃんゲイカップルには子どもや孫がいて、
みんなオープンリレーションシップを普通のことだと受け入れてくれいるそうです。

同性婚が認められていない日本では、こんな家族の形が存在することなんて想像もできませんよね。
LGBTという観点から見て、カナダは日本の数歩先をいってるんだなって思わされます。

「多様性のなかにも多様性だよね。性の多様性はゲイやレズビアンみたいなラベリングの事だけを言っているわけじゃないんだよ。」

この言葉を聞いた時はどういう意味なのか理解ができませんでした。

日本国内では未だに「セクシュアルマイノリティの認知理解を!法整備を!」という段階ですよね。
LGBTからくる社会の課題が表面化してきていて、やっと最近になって取り組みが広がってきたという印象が強いです。

「ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーといったLGBT当事者の存在を受け入れ生きやすい社会を実現すること」
はゴールの1つですが、
「多様なセクシュアリティを前提として広がる、今までなかった・今までとは違った生き方や価値観を尊重していくことも大切なんだ」
っていうところまで考えられる人は少ないと思います。

LGBT当事者という言葉からイメージできる「性的指向」といった表面上のことだけではなく、
例えば今回のような「オープンリレーションシップ」などの、より深い部分の考え方や知識にまで触れている人は日本にはまだ少ないのではないかということです。

そう思うと、日本人の私では彼らが言った「多様性の中の多様性」という言葉の意味が分からなかったのも当然なのかもしれません。

だから、意味が分かった今なら、自分には同じことはできなくても、おじいちゃんカップルのようなオープンリレーションシップというのも性の多様性からくる生き方の1つとしてありだと思えます。

たまに「自分が無理だから」と頑なに否定しようとする人もいますが、それは理解しないということとは別物で、違った価値観を尊重する意志がないわがままなのかもしれません。

オープンリレーションシップも多様な生き方の1つ

今でもおじいちゃんカップルとは連絡をとっています。
私がカナダ滞在中にやらかして性病にかかってる疑惑が出たときも適切なアドバイスをくれたこともあり、本当に頼りになる人たちです。
彼らのようなオープンな生き方が、これからの日本でも普通になっていったらいいなと今は思っています。

まとめとして、、、

おじいちゃんゲイカップルに出会うまでは、オープンリレーションシップにあまり良い印象は持っていませんでした。

でも、何十年も活き活きと暮らしていて、自分たちなりにセクシュアリティからくる価値観に向き合っている彼らの姿を見ると素敵だなって今は思います。

自分たちが知らない価値観に対して偏見を持ってしまうのは仕方のない事なのかもしれません。
でもまずはその価値観に直接触れてみて感じ取ることで理解に一歩近づけるのかなと思いました。

「私とは違うけど、そんなのもあるんだな。面白いな」と思えるぐらい、「違い」に対して寛容な心を持てるような人たちが住む国になってほしいなと思います。

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