LGBTの採用推進率はたったの12%!?企業とゲイの私の「多様性」認識の差とは?

カズマ

こんにちは。カズマです。Twitterプロフィール

実は最近、就活をしていてよく私が聞く言葉の一つにこの「多様性」という言葉があります。

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多様性ってなんだろう?

この「多様性」という言葉なんですが、

私がこの言葉をきいてイメージすることと、現在多くの企業がイメージする「多様性」は少し違うと感じることがあります。

今回は、この「多様性」という言葉について私の意見を交えて話したいと思います。

多様性の定義は幅広く、一口で説明はできない

多様性、ダイバーシティの定義

「多様性」にもいろいろあります。

  • アイデアの多様性
  • 価値の多様性
  • 働き方の多様性
  • 人種の多様性
  • 文化の多様性

などなど、あげればきりがないぐらいの「多様性」が存在します。

私が「多様性」という言葉を聞いて思い浮かべるのは、カナダにいる同じゲイの友人やその家族、元職場の同僚のインド人、日本人でキリスト教徒(クリスチャン)の友人です。

こういうイメージを持つようになったのは一年間のカナダでのワーホリ経験が大きな要因です。また、私自身がゲイだということももう一つの要因だと思っています。皆と違う「性」の中でLGBT当事者として生きてきたことは「多様性」を考えるには十分な理由でしょう。

今の私にとって多様性とは性別に限らず、人種、宗教、文化、考え方が異なっている人たちが存在することで、

多様性を大切にするということは、互いの違いを受け入れる、否定をしない。尊重しあうようなことだと思っています。

ちなみに、ウィキペディアでは

多様性(たようせい)とは、幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴で、単純に「いろいろある」こととは異なる。

ウィキペディアより https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E6%A7%98%E6%80%A7

とありました。Cambridge Dictionary でも調べましたが似たような定義がされていました。

参考:https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/diversity

企業が推進する「多様性」に私が感じた違和感

LGBTも平等に生きられる社会
多様性を元に誰もが活きやすい社会

最近は多くの企業がその経営理念や目標の一つとして多様性やダイバーシティの推進を掲げるようになってきました。

この記事を書いている私は大学4年生。就活の時期なので、インターンシップや企業説明会への参加、企業研究などを通してだいたい40~50の企業を調べました。

その中で多様性を推進していた企業も多く、実際にどんなことに取り組んでいるのか内容を見てみたり、インターンシップで実際に訪問しての説明を聞いてみましたが、私が思う多様性を推進している企業はなかったように感じます。

大体の内容は、

  • 女性の働きやすさ改革
  • 男性の育休取得
  • 障がい者雇用

この三つについての説明が多いです。

私が多様性にイメージするような、宗教や人種、セクシュアリティに関することへの言及はかなり少ないか、軽く触れて終わり。

というような企業がほとんどだったように感じます。

実際に企業面接で「性の多様性」については聞いたことがありますが、特に前向きな答えは返ってきませんでした。LGBTのための取り組みは企業になんのメリットもないと考える人はまだ一定数いるのかもしれません。

その時のことは別の記事で書いています。

女性に対する配慮、障がいを持つ人に対する雇用制度などに対して悪いとか不十分だと言いたいわけではありません。

ただ、私の期待していた答えとは違うものばかりが返ってきたことに対して少し違和感を感じてしまっただけです。

日本でいう「多様性」と海外でいう「多様性」の違い

人種の多様性・文化の多様性
人種の多様性・文化の多様性

そもそも海外でいう「多様性」の定義とは?

一年ほど前に読んだ、英語で書かれた記事の中には、こうありました。

「マイノリティもマジョリティも、互いを受け入れ合って、何も否定しない。
かつ、受け入れ、受容し、アイディアを上乗せして未知の発想にたどり着く。」

私が滞在していたカナダにいるローカルの友人によると、彼が働く企業のオフィスでは4、5か国出身で宗教もばらばらの同僚たちが働いているらしいです。

彼が語っていたのは、仕事に対する考え方も会議などで出てくる意見もみな違うということ。

意見の中には彼らがその国、宗教の出身であるがゆえに出てくるユニークで面白いものもあり、いつもアイディアが尽きず、そうしたものから生まれた成功がいくつもあったと言っていました。

この話を聞くと、海外でいう多様性とは、

人種や宗教、マジョリティ、マイノリティが同じ場所に存在し、受け入れあっている状況や精神のことなのではないかと思わされます。

さらに、そこから生まれる新しいものが多様性の本質なのではないかと思わされます。

じゃあ日本で言う「多様性」の意味ってなに?

これは私の主観も入っていますが、今の日本企業でいう多様性という言葉には上記で話したような海外の多様性の意味合いはあまり含まれないんじゃないかなと感じます。

日本でいう多様性というのは今のところ、女性に対する支援、障がい者支援などにフォーカスを当てた考え方が中心のように思います。

エン・ジャパン株式会社のウェブサイトに記載されている企業の人事に向けて実施されたアンケートでは、「採用を進めている多様性のある人材は?」という問いに対して、

「女性」と回答した人の割合が全体の79%となっていて、二番目に多かった項目に30%近い差がついていました。

対して、私のようなゲイなどを含むLGBTの項目は12%に留まっています。

採用を進めている多様性のある人材

世論の流れというのもあって女性採用に積極的になることは会社の利益としても良いことだと思います。

しかし、そこを多様性と直接的に結び付けてしまうと、現在のように多様性に対して違った解釈が広がってしまう可能性が高いと思います。

LGBTの12%という結果に対しては、まだ性に対してオープンになりきれないというか、偏見や差別が残っているような、

少し前向きになり切れていない日本の状況では採用に積極的になるのも難しいというのが私の見解です。

そういった流れや、企業のビジネスを考慮に入れた採用活動などを考えると、多様性という言葉の意味解釈の偏りが生まれてしまうのも仕方がないのかもしれません。

違いや意見を受け入れ、受容しあうといった海外の考え方とは根本的に何か違う気がします。

まとめ:「多様性」という言葉の意味を考えてほしい

上記で話した海外での多様性と日本での多様性の捉え方の違いが、私の違和感の正体につながるんだと思います。

カナダで滞在していた経験があり、帰国後すぐ、まだ海外の考え方や心のようなものが私に染みついていたために、就活を通してこの言葉を聞いて気づけた違いなのかもしれません。

現在のトレンドのキーワードとして使われがちなこの「多様性」という言葉ですが、この言葉を安易に使う前に、もう一度この言葉の意味を考えてみてほしいなと思います。

そして、グローバル化で急激に変化していく日本社会の中で、「多様性」という言葉の意味もニュアンスも少しずつ変わっていくんじゃないかなと思います。

最後に、この記事を書くにあたって、いくつかの記事やニュースを参考にしましたが、私もまだまだ考えや視点が未熟です。

読むにあたって意見や反論があるかもしれませんが、これも一個人が書いたブログの記事だということを理解していただければ幸いです。

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