新卒ゲイの大学生おすすめの就活前に読んでおけばよかったLGBT本を5冊紹介

こんにちは。カズマです。3か月前に始めた就活も終盤にさしかかり、そろそろ面接の悪夢から解放されそうで嬉しい限りです。

実は私、最近は職場でのカミングアウトを前提として就活をしていました。面接でカミングアウトしたり、ESや自己紹介に自分のセクシュアリティを示唆するような内容を入れてみたり。。。

ゲイとして就活をしていて一番感じたのは、当事者である私でさえ、いわゆるLGBTフレンドリー企業や世の中の取り組み、職場でのLGBTを取り巻く現状といったものを全然知らなかったということでした。

そのため、例えば面接時にゲイであることをカミングアウトした際も、マイノリティとしての自分なりの意見を言えずに曖昧な答えになったこともあります。そんなことでは面接はうまくいくはずないですよね。

そもそも自分の意見をうまく伝えられるかどうかという点は、個人の言語化能力と知識の問題なのでセクシュアリティそのものは関係しないんだと思います。

今回は、そんな私の経験から、私のようなゲイの人たちやその他LGBT当事者の就活生や社会人に向けて、LGBTへの社会の取り組みや現状についての知識を包括的に取り入れることができる本を紹介したいなと思います。

ちなみに私は、本を全て読み終わるころには、LGBTに関する面接官からの質問にも基本的なことは難なく答えられるようになりました。

また、自分が大学卒業後に入社した企業でゲイとしてどういう風にふるまっていけばいいのかを知ることができたなと思います。

いくつかの本は電子書籍もあるので、カミングアウトしていない実家暮らしの方も安心して読めるかなと思います。

トランスジェンダーの方へ

「自分らしく働く LGBTの就活・転職の不安が解消する本」ではトランスジェンダーの方が就職活動において直面しがちな問題や、対処法についても包括的に言及しています。また、「13歳から知っておきたいLGBT+」では、ジェンダーアイデンティティについて扱っていますので、参考になる点があれば嬉しいです。

視点ごとに分けて考える就活・仕事で役立つLGBT本

いろんな立場からLGBTと仕事について考えてもらうことで、偏った意見にならずに客観的にも見てもらえるようになったらなとも思い、3つの本を紹介します。

「自分らしく働く LGBTの就活・転職の不安が解消する本」(電子書籍対応) 星賢人 著

自分らしく働くLGBTの就活・転職の不安が解決する本
本の内容
  • 就活の基礎知識
  • 各ステップでのLGBT就活生としての取り組み方と実例(ES、自己分析、インターン,etc)
  • LGBTフレンドリー企業紹介と企業での取り組み

こんな人に読んでほしい↓

  • 自分のセクシュアリティが原因で就活に困難や迷いがある人
  • 現在、就活中の面接や働いている職場でカミングアウトをしようかどうか悩んでいる人

就活前、仕事でのLGBT当事者としての心構え・正しい就活の仕方をしることができます。

この本はゲイの私にとっては「LGBT就活生のガイドブック」と呼んでいいほどに内容がしっかりと作りこまれています。

就活生や新卒で入社したばかりの新人社員からの目線で書かれています。

読みどころは、就活前、就活中、就活後(入社後)の場面ごとにカミングアウトをすることのメリットとデメリットが紹介されていたり、職場でのLGBT当事者のロールモデルをイメージしやすいように丁寧に解説されているところです。

企業の面接でカミングアウトをする際の注意点や入社後に職場でカミングアウトをするときに見落としがちなリスクをしっかりとおさえて解説しています。

私も途中からカミングアウトを前提に就活の軸を切り替えて活動していました。

しかしゲイであることを友人や家族、職場の全員に伝えたいというわけではなく、どうすればカミングアウトを限定的にしてかつアウティングもちゃんと防げばいいのか分からなったところをこの本のアドバイスで解決できました。

この本を読めば、LGBT当事者として就活にどのように取り組んでいけばいいのか、LGBT当事者が就職活動で直面しがちな問題への対処法や職場での振る舞い方などが身に付くのでおすすめです。

「職場のLGBT読本:「ありのままの自分」で働ける環境を目指して」 柳沢正和, 村木真紀, 後藤純一 著

職場のLGBT読本
本の内容
  • 世界のLGBT事情や歴史
  • 職場で働くLGBT当事者たちの現状や問題(データ有)
  • 企業の取り組み事例やポイント
  • 当事者やアライが考える働きやすい社会について

こんな人に読んでほしい↓

  • 会社で働くLGBT当事者たちの現状や問題を知りたい人
  • 当事者目線とアライ目線での「働きやすい」社会を考えてみたい人

職場で困っていることや解決策について面接官や同僚から質問をうけても難なく答えられるようになると思います。

近年の社会で大きな流れとなっている多様性を重視した企業の採用活動。

企業の経営課題として女性の積極的採用や社会進出、障がい者雇用に重きを置く企業が多いですが、こちらの本では職場におけるLGBT当事者にスポットをあてています。

2014年の7月には、男女雇用機会均等法のセクハラ指針が改正され、LGBT当事者への差別もセクハラの対象になったことを知っていますか?

まだ多くはないですが、企業のなかにはLGBTの人たちが安心して働けるような環境づくりに取り組み始めているところもあります。

世界と日本の現状を全体的に把握できて、ノンケ(ストレート)目線でもLGBTのことを考えることができると思います。

この本では、ストレート(ノンケ)の人がアライ(性的マイノリティを支援する人)になるための話や企業での取り組み例なども多く紹介されていています。

違ったジェンダーの視点から見ていくことは、LGBT当事者の方にとっても間違った差別意識や偏見を持ってしまうことを防ぐことに役立ちます。

ぜひ読んでみてほしい一冊です。

「LGBTを知る」(電子書籍対応) 森永 貴彦 著

LGBTを知る
本の内容
  • LGBTの基礎知識
  • 企業視点・マーケティング視点からのLGBT
  • 企業の取り組み(ケーススタディ)

こんな人に読んでほしい↓

  • 経営者視点からLGBTについて考えてみたい人
  • LGBTが市場で必要とされる理由を知りたい人

「LGBTへの取り組みがなぜ必要なのか」といった、より経営者や市場といった観点からの質問にも答えられるようになります。

経営者や企業の役員といった人たちに向けて書かれたビジネス書のような本です。

後半からはより「経営」や「マーケティング」の観点からLGBTについて書かれているので、読む人の中には「LGBT当事者を利益をあげるための道具として扱っている」という印象を受ける人もいるみたいです。

かなり企業経営の視点にフォーカスしてるので、マーケティングの要素としてのLGBT当事者の市場価値を知ることができます。

セクシュアルマイノリティが平等に扱われるための権利を保障するのは企業の責務の一つになりつつあるのが最近の世の中の流れですよね。

しかし同時に、企業からしてみれば何の利益も生み出さない施策はむしろ損と捉えられることも普通です。

必要としているのはLGBT当事者そのものではなく、会社に利益を生み出してくれる人材。

「ゲイカップルだから福利厚生の一部が受けられない」「常にカミングアウト・アウティングに気を遣ってしまい仕事で思ったようなパフォーマンスが出せない」といった、セクシュアリティで生まれる弊害を取り払うのは私たちLGBT当事者のためであると同時に、「伸び伸びと働いて会社に還元してほしい」という企業側の思いもあると思います。

LGBTをより客観的、経済的な観点から見るという意味でおすすめの一冊です。

LGBTの基礎知識を復習、新しく勉強しておきたい人向けのLGBT本

仕事や就職活動とは別で、LGBTについての基礎知識を学びたい人向けにも2冊のLGBT本を紹介します。

例えばLGBTについての用語や多様なセクシュアリティの解説など、はじめてLGBTについて触れる方にもおすすめしたいです。

ゲイである私もいくつか抜けている知識を新たに蓄えることができたので、当事者の方にとっても学ぶことは多いと思います。

「13歳から知っておきたいLGBT+」(電子書籍対応) アシュリー・マーデル 著, 須川 綾子 翻訳

13歳から知っておきたいLGBT+
本の内容
  • LGBTの基礎知識
  • 40人のLGBT+当事者の声
  • 用語解説を元にしたアイデンティティの定義

ページレイアウトに工夫があって、イラストもたくさん挿入されているので読みやすいかなとおもいます。

また、タイトルには13歳と書かれていますがその割に内容はかなりしっかりとしています。

40人分のセクシュアルマイノリティの声といっしょにLGBT関連の用語の解説もしているので、この一冊で学ぶことはかなり多いと思います。

「はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで」(電子書籍対応)石田仁 著

初めて学ぶLGBT 基礎からトレンド
本の内容
  • はじめての人向けのLGBT基礎知識
  • カミングアウト・LGBTと教育・LGBTと日常生活まで包括的に紹介

LGBTに関する知識を教育に関することから日常生活での問題点まで幅広く網羅しています。

多くはないですが各所にマンガもありそこまで読むのに苦労はしないと思います。

トランスジェンダーの方への医療サポートの話や法律の話、エイズの話、科学の観点からのLGBTの話も書かれていてなかなか触れられない事柄を学ぶいい機会になりました。

だれもが「生きやすい」社会を考えるためにも、まずは知識を蓄えてほしい

差別をなくしていくためにまずやるべきことは知識をつけることだと私は思っています。

例えば、会社で自分のセクシュアリティが原因で不当な扱いを受けてしまい、声を上げるこができたとしても、何の解決策も提示できなければ改善に向かうことはないですよね。

例えば、自分らしく働きたいと思って会社選びをしたときに、どんな会社がLGBTフレンドリーなのか、LGBTのための福利厚生ってどんなものがあるのか知らなければ差別的な意見を持つ人がたくさんいる会社に入社してしまうことになるかもしれません。

だから、日頃から情報収集をしっかりとして知識を身に付けておく必要があると思います。今回私が紹介した本で学ぶのもそうですが、SNSや地域コミュニティを利用してみるのもいいかもしれないですね。

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